【執筆】城端曳山祭 WEBサイト執筆

『城端曳山祭』のWEBサイトが新たに開設されました!テキストを担当しました。今年のGWに初めて観に行ったのですが、江戸や京都の文化が色濃く反映されていて、とても優美なお祭りでした。曳山ももちろんですが、庵唄や庵屋台にも注目です◎

城端曳山祭

SCROLL300年の時を紡ぐ、春の雅。 富山県南砺市城端じょうはなで毎年5月に行われる「城端曳山祭」は、約300年の歴史を誇る城端神明宮の春季大祭です。城端は江戸時代、城端別院善徳寺の門前町として栄え、五箇山の養蚕や絹織物の流通拠点として発展しました。こうした背景から京都や江戸の文化が色濃く根づき、曳山や庵屋台いおりやたいといった独自の華やかな祭礼文化が育まれたのです。 5月4日の「宵祭」では、6カ町それぞれの山宿に御神像が祀られ、夜には曳山と庵屋台が幻想的に飾られます。翌5日の「本祭」では、御神像を乗せた絢爛豪華な曳山と料亭を模した趣ある庵屋台が城端の町を巡り、訪れる人々を魅了します。平成14年に国の重要無形民俗文化財に、平成28年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されました。 静と動が織りなす伝統の序章。 城端曳山祭の巡行は、華やかさの中にも神事としての厳かな意味が息づいています。行列の先頭に立つ「獅子舞」は、悪霊を鎮める〝露払い〟として、神輿の通り道を清めながら先導する大切な存在です。新町が担う「剱鉾けんぼこ」もまた、邪気を祓う神具であり、獅子とともに祭りの無事を願う祈りが込められています。 さらに、新町・西下町・東上町・大工町・西上町・東下町・出丸町・野下町の8カ町の「傘鉾かさぼこ」も行列に加わります。傘鉾は神霊を天空から迎える〝依代よりしろ〟としての役割を果たし、町人たちの信仰を象徴しています。 躍動感あふれる獅子の舞、静かにお供する剱鉾や傘鉾の美しさ。そのすべてが、城端曳山祭に宿る目に見えない祈りと敬意のかたちです。城端だけの贅沢な〝お茶屋遊び〟を体感。 城端曳山祭には、曳山と並ぶもうひとつの主役、「庵屋台」と「庵唄いおりうた」があります。庵屋台は、京都祇園の茶屋や江戸吉原の料亭を模して作られた精巧な屋台で、6カ町それぞれが趣向を凝らしたものを受け継いでいます。 その庵屋台の中から披露される庵唄は、江戸端唄の流れをくむ情緒豊かな曲で、三味線、篠笛、大鼓が織りなす粋な音色が町に響きわたり、観る人を非日常の世界へと誘います。 祝儀を渡し、自宅で庵唄を聴く「所望宿しょもうやど」では、正装した家人が座敷で待ち受け、若連中が短冊を渡しながら一曲ずつ丁寧に歌い上げます。まるで家にいながらにして〝お茶屋遊び〟を楽しんでいるような、城端ならではの優雅で洗練された文化です

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富山オタクことちゃん

自分が富山ライフを一番楽しみたいと思っている、生まれも育ちも富山の富山オタク。 フリーランスで「自分の出来ること」で富山を盛り上げる活動を綴ります。

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